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2020.04.11

ダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機(Doubling Time, Doubling Rate & Progression Calculator)

English page がんの診療に当たってダブリングタイムは腫瘍の進行の予測と適切な疾病管理のために非常に重要ですが、ダブリングタイムの計算は容易ではありません。そこでがんの診療に当たる医師の便宜を図るため、隈病院は2015年7月にダブリングタイム・腫瘍進行予測計算機(Doubling Time & Progression Calculator)を作成し公開しました。

ダブリングタイムは有用ですが、2つの弱点があります。第一に、複数の患者の中の一部で腫瘍が縮小するとそのダブリングタイム(DT)は負の値となり、正の値と連続性がなくなります。第二に、DTの値の大小は、腫瘍の増殖の速さと逆になります。1/DTを計算するとこれらの欠点が解消します。我々はこの値をダブリングレイト(Doubling Rate, DR)と呼ぶことを提唱しました。2019年1月28日、この修正を加えたダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機 (Doubling Time, Doubling Rate & Progression Calculator)(以下、本ファイル)を公開いたします。これは、隈病院が作成し、Microsoft Excelがインストールされているパソコン向けに公開しているエクセルファイルです。

ダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機は、こちらのリンクをクリックしてダウンロードしてください。
【Download】日本語ver. 【Download】English ver.

本ファイルは次のような場合にご利用ください。

●1.検査値のDT, DR計算
血清腫瘍マーカー値の経時的変動から腫瘍マーカー・ダブリングタイム(DT)とダブリングレイト(DR)を計算する

●2.体積のDT, DR計算
腫瘍の大きさの経時的変化から腫瘍体積・DTとDRを計算する

●3.腫瘍進行の時間の予測
DTあるいはDRを用いて、大きさAの腫瘍が、大きさBに増殖するのに要する時間Cを計算する

●4.未来の腫瘍進行の予測
DTあるいはDRを用いて、大きさDの腫瘍が、E時間後に増殖する大きさFを計算する
 

ご注意

実際の臨床での使用にあたっては本ファイルの「解説」に書いている注意点に十分留意してください。また本ファイルを使用して得られた結果およびその使用については、当開発者はいかなる責任を負うことはできません。これをご承諾の場合にのみ、本ファイルの使用を許可します。なお、本ファイルをより正確かつ適切にご利用いただくために、予告なく内容の変更を行う場合があります。