患者さんの健康チェック

臨床検査技師

臨床検査技師

専門病院だからできる
高レベルの検査で
最良の医療提供に貢献

「最高の医療を均等に提供する」、「患者中心の全人的医療を目指す」という病院理念に従い、甲状腺専門病院の検査室として、高精度の検査結果を迅速に提供します。

仕事内容

初診当日の検査結果通知を実現し、
心の負担を少しでも軽減。

当科では、遠方からの再来院の負担軽減、また患者の皆様へ無用な不安を抱かせないため、初診当日に診察・検査・結果通知までを行う体制を整えています。生化学検査では、独自のシステム、技術を用いて多岐にわたる検査項目を内製化。外部発注では3日〜1週間かかるところ、70分以内に測定完了。超音波検査についても十数名の専門技師が在籍し、当日中の検査・診断を実現しています。当院の臨床検査科は、単に検査データを出すだけでなく、診断の見解をドクターにアプローチする密な連携が特長です。また、ドクターとの症例検討会・カファレンスが数多く実施されていることも隈病院ならではの特長です。知見が広がるにつれ、深く医療に貢献できるやりがいも大きくなります。

最新機器の充実による高精度な検査
で専門病院としての役割を果たす。

当院では、測定原理の異なった機器を使用する事により機械間差による影響を防ぐ工夫をしています。また、超音波検査では、よりクリアで精密な画像所見が可能な最新機器を導入。少ない負担で正確な検査を受けていただけるよう、ベッドでなくバーバー椅子を使用しています。高いレベルの検査技術を提供することは、多くの方が他院から紹介を受けて来院される理由の一つであり、専門病院としての存在意義です。培われた技術を用い、真に患者の皆様のためになる最高の医療を提供できる環境で、技師として成長できます。

各専門分野に応じて、担当別に技師を配置。
検査トレーニングを積み、診断力を磨いていく。

スタッフは約30名。「検体検査」「生理機能検査」「病理検査」「遺伝子検査」4業務ごとの担当制で動いています。入職後はOJTにて当院独自の検査技術を習得。検査テストに合格したら独り立ちです。迅速に、精度高く検査できるようトレーニングを重ねながら、診断力を身につけます。経験を積むほどに、ドクターから技師としての意見を求められる機会も増えていきます。外来数も多く業務中は忙しいですが、17時にはほぼ全スタッフが退勤。産休中の技師も3名*いますが、復帰後も家庭と両立しやすい労働環境です。*2018年6月現在の人数です

適材適所の人員配置で、精度高くスピーディな検査を実現。

●検体検査:1日600〜700件/7〜8名勤務。早番を設け、検査データを朝一番の診察前に提出することが可能。
●超音波診断(+心電図・発声検査):1日300〜400件/7〜8名勤務。
●細胞診:年間約7,600件、手術件数:年間約1,700件(1日3〜4名勤務)。
当直なし、緊急対応は1日1人体制(1ヶ月に2〜3回)。

検体検査(生化学検査・免疫血清検査など)

採取した血液や尿を、専用測定機を用いて検査し、診断に必要なデータをドクターに提出します。甲状腺疾患の専門病院として、他院とは異なる項目を検査することも多いですが、70分以内に測定が完了し、速やかに検査結果を通知できる体制です。また、検査を数値化することによって病態を把握しやすくし、時間経過とともに炎症の消失など変化を見ることを可能に。それが投薬基準にもなります。

超音波診断

超音波を用いて甲状腺を可視化することにより、「できもの」ができているのか、どの位置に何個あるのかなど、数値では判らない検査を行います。放射線を使わないため安全で、妊婦さんや子どもにも頻回の検査が可能となり経過観察にも有効です。多くの技師が在籍しており、超音波検査をほぼ必須で実施するのも当院の特長です。また、診断日から手術日までにタイムラグがあるため、術前にも再度検査を実施し、病態把握を行います。

細胞診断

超音波検査で発見された「できもの」が、どのような性質のものなのかを直接細胞を採取し、顕微鏡で検査します。超音波検査でも結節の良悪性の鑑別はある程度可能ですが、確定診断のため細胞診を行います。治療方針決定に大きく関係する診断のため、経験を積んだスペシャリストが検査に従事しています。また、通常業務とは別に、緊急検査としての細胞診、術中迅速細胞診に対応できる体制も整えています。

遺伝子検査

甲状腺腫瘍のDNA鑑別(RET,MEN-1,CaSRの遺伝子解析)は、検査を受ける方の身体的負担が大きく判定が難しいため、一般的には行われていません。また、ミスが許されないのも遺伝子検査の特長の一つです。当検査科は大阪大学医学部と提携し、正確で負担が少ない鑑別方法の開発に取り組むとともに診断・治療に貢献。また、院内に「遺伝相談外来委員会」を設け、心のケアにも取り組んでいます。

仕事場の光景

臨床検査技師として所属する先輩の紹介や、スケジュールなどをインタビュー形式でご紹介します。