患者さんの健康チェック

放射線技師

放射線技師

今、患者の皆様にとって
「何がベストか?」を
常に考え抜ける技師へ

放射線科では、指示やセオリーに従うだけでなく、「最も負担が少ない方法は?」「もっと時間を短縮できる手段はないか?」を常に考え抜き、患者の皆様第一の行動を大事にしています。

仕事内容

培われた独自の検査法に触れる中で、
技師としての応用力が身につく。

当院では、専門病院として培ってきた甲状腺疾患の診断・治療のノウハウをもとに、隈病院独自の検査方法を導入し、より精度高く、スピーディな診断を実現しています。これにより、見逃しや過度な検査を防ぐことができ、患者の皆様の負担軽減につながっています。スタッフにとっても、教科書にあることだけが正解ではないという意識が根付き、「これが検査を受ける方にとってベストの方法なのか?」を考え抜くクセがつきます。実際にスタッフの話し合いの中で、より短時間で検査を可能にする手法が発案されたり、手作りで補助具が作られたりすることも。技師として一歩上のステージをめざすことができます。

圧倒的な症例数を誇るからこそ、
幅広い知見を得られる喜びがある。

甲状腺の専門医院である当院は、年間の手術実績も全国指折りの症例数を誇ります。大学病院などと比べても、数十倍の検査を実施するため、経験を積める機会が多く、知識や検査技術を最短スピードで学べる環境があります。圧倒的な症例数に伴いRI(核医学)による検査・治療数も約2,400件と、非常に多くなっています。RIは通常、脳や心臓の治療がメインのため、甲状腺専門かつこの規模の病院が核医学施設を抱えることは稀です。放射線技師の中でも通常業務の中でRIに触れる機会はあまり多くありません。RI治療後の全身シンチグラフィ検査では甲状腺がんの転移の形跡が目に見えて消えたのを確認することができ、「効いている」実感を得られる喜びがあります。

レントゲンからCT撮影、マンモ、RIまで、
検査・診断スキルを段階的に磨く。

入職後まずは、一般撮影から経験を積み、CT撮影、RIへとステップアップ。女性技師は、1年目からマンモグラフィを任されています。スタッフは現在6名。40〜50代の男性3名、20〜30代の女性3名*が在籍。新卒で入職したスタッフが中心で、20年以上のベテラン技師も多いです。ある程度、技師として経験を積んだスタッフは、有休取得も個人の判断に任せており、長期休暇を楽しむ者も少なくありません。*2018年6月現在の人数です

1日5名前後のチームで、複数の検査を効率的に同時進行。

1日の検査目安は、レントゲン30件、マンモグラフィ5〜10件、骨密度検査7〜10件、CT撮影15件、RI数件。通常勤務(8:30〜17:00)、早出勤務1名(7:30〜16:00)、居残り当番1名(8:30〜17:00以降外来終了まで/緊急時撮影当番兼務)の体制で回しています。出産後、時短勤務(9:00〜16:00)をしている女性技師も活躍中です。

一般撮影

X線を使って、主に頸部と胸部を撮影します。特に疾患の鑑別において重要な頸部の正面・側面の撮影については、当院独自の撮影法により高精度でスピーディな検査を実施。頸部正面の撮影は、発声しながら撮影することで声帯麻痺の状態を観察し、早期発見の手がかりに。また頸部側面は、軟線撮影を用いて、微少な石灰化病変の検出および良性・悪性を見極めます。その他、マンモグラフィや骨密度検査も行っています。

CT撮影(コンピュータ断層診断撮影)

主に頚部と胸部におけるコンピュータ断層撮影を行い、腫瘍の大きさや、食道・気管など他の臓器への影響を診断します。当院では、頚部の撮影時、手術時の体位に近づけるため、肩の下に枕を入れ頚部を伸展した状態で撮影を行う独自手法を用いています。そうすることで、埋もれることなく、病変部位の全体像を明瞭に観察することができ、患者の皆様に負担を強いることのないスピーディな診断に繋げています。

RI(核医学/アイソトープ)

放射性薬剤を投与し、その体内動態を観察することで、特定細胞の病状や機能を診断するRI検査。当院では、主に123-I、131-I、99m-Tcといった核種を使用し、甲状腺・副甲状腺などの検査および治療を行っています。また、当院では、RIのSPECT/CT装置を業界に先駆けて早い段階で導入。CTが一体となり、薬剤の特異的な集積の位置道程が正確でわかりやすく表示される装置で、より高精度な画像検査および治療が可能です。

仕事場の光景

放射線技師として所属する先輩の紹介や、スケジュールなどをインタビュー形式でご紹介します。