隈病院で勉強すればどこへいっても活躍できる
甲状腺外科
小田 瞳Hitomi Oda
※2014年〜2018年 隈病院勤務
愛媛大学の医学部を卒業後、過去に自分が甲状腺の手術を受けた経験から「自分と同じ疾患の患者さんを少しでも多く笑顔にしたい」と考え、甲状腺分野に進むことを決意。愛媛県内の病院で外科医としての後期研修を終え、甲状腺専門病院で1年半ほど働く。次第に環境を変えて新たな場所で挑戦したいと思うようになり、症例数が多く、学会発表や研究が盛んな隈病院に常勤として入職。現在は院長の出身地でもある愛媛県の松山市を拠点に、甲状腺専門外来を行っている。
隈病院では外来から手術、その後のフォローもすべて担当
隈病院では外来から手術、その後のフォローもすべて担当
隈病院では外来診察、手術からその後のフォローまで自身で担当することができます。入職前には「自分が外来から手術まで全てやることができるだろうか」と不安になることがありました。しかし、隈病院では、指導医の先生やコメディカルの方々の全面的なサポートのもと、入職してから3か月程度で数多くの外来や手術、その後のフォローまで対応できるようになりました。
また、隈病院の先生は優しく指導してくれる方ばかりです。「こんなことを質問してもいいのかな?」と悩むほどの些細な内容でも、参考になる論文を渡してくださるなど、とても丁寧に教えてくれます。
甲状腺外科専門医と日本甲状腺学会認定専門医を取得
「甲状腺外科専門医」と、「日本甲状腺学会認定専門医」を隈病院で取得しました。甲状腺外科専門医を取得するには最低100例の症例数が必要であり、症例が少ない施設では専門医の取得に約10年の時間がかかります。しかし、私が隈病院に入職後2年間で執刀した症例数は約200例です。隈病院で2年間執刀をして勉強すれば、一通りのことができるようになり、短期間で専門医の取得が可能です。
さらに、外科医でありながら甲状腺の内科的な知識や経験も必要な「日本甲状腺学会認定専門医」も取得しました。隈病院では外科と内科の境界線がなく、外来で内科的疾患を持った患者さんが来られた場合は、気軽に内科の先生に相談しています。当院では多数の甲状腺外科の先生が両方の資格を取得しています。
先輩医師の指導と病院のサポートによって2本の英語論文を執筆
入職してから、英語論文を2本執筆しました。自分で書き進めたものを宮内院長からのアドバイスをもとに修正を繰り返して精度を高めていき、最終的にはファーストオーサーとしてThyroidに論文をアクセプトすることができました。隈病院では、論文執筆や国内外の学会への出席を積極的に推進しています。論文の書き方は多数の先生が指導してくれますし、学会の旅費は病院負担になります。
臨床に取り組みながらの研究や論文作成は、正直とても大変でした。しかし、先生方の指導と病院のサポートのもとで最後まで書き上げることができました。今となっては「1度英語の論文作成を経験することで、何かの機会に役立てることができる」と考えています。最近では英語論文や国際学会での発表などの業績を評価していただき、日本外科学会や日本甲状腺学会などから発表依頼をいただくようになりました。