ダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機

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がんの診療においてダブリングタイムは腫瘍の進行の予測と適切な疾病管理のために非常に重要ですがダブリングタイムの計算は容易ではありません。そこでがんの診療にあたる医師の便宜を図るため、隈病院は 2015年7月にダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機(Doubling Time & Doubling Rate & Progression Calculator)を作成し公開しました。

ダブリングタイムは有用ですが、2つの弱点があります。第一に、複数の患者の中の一部で腫瘍が縮小するとそのダブリングタイム(DT)は負の値となり、正の値と連続性がなくなります。第二に、DTの値の大小は、 腫瘍の増殖の速さと逆になります。1/DTを計算するとこれらの欠点が解消します。我々はこの値をダブリングレイト(Doubling Rate, DR)と呼ぶことを提唱しました。

ここに、この修正を加えたダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機(Doubling Time & Doubling Rate & Progression Calculator)(以下、本ファイル)を公開いたします。これは、隈病院が作成し、Microsoft Excelがインストールされているパソコン向けに公開しているエクセルファイルです。

機能紹介・ダウンロード

ダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機
1.検査値のDT計算
血清腫瘍マーカー値の経時的変動から腫瘍マーカー・ダブリングタイム(DT)を計算する。
2.体積のDT計算
腫瘍の大きさの経時的変化から腫瘍体積・DTを計算する。
3.腫瘍進行の時間の予測
DTを用いて、大きさAの腫瘍が大きさBに増殖するのに要する時間Cを計算する。
4.未来の腫瘍進行の予測
DTを用いて、大きさDの腫瘍が、E時間後に増殖する大きさFを計算する。

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