2021.03.17(水)学術活動
診療支援本部本部長 西原永潤に兵庫県勤務医医学研究助成
当院診療支援本部本部長 西原永潤(内科)に対して、2021年3月17日に兵庫県勤務医医学研究助成が交付されました。これは、研究テーマ「多結節性甲状腺腫形成に関わるKEAP1異常症の分子メカニズム」に対する助成金です。多結節性甲状腺腫は甲状腺疾患の中でも非常に頻度が高いにもかかわらず、その病因はほとんど分かっていません。2013年に病因の一つとして常染色体優性遺伝形式をとるKEAP1異常症が世界で初めて報告され、当院でも2016年に2例目を報告しています。当院では、その後も獨協医科大学との共同研究で、精力的にこの遺伝子異常が疑われる候補症例に対する遺伝子解析をすすめ、新たに5家系の新規KEAP1変異を同定しました。今回の研究は、その発症メカニズムを明らかにすることを目的にしています。当院医師は多忙な日常診療に加えて、この様に病気の原因を明らかにするための研究も行っています。
西原永潤医師