2021.11.25(木)学術活動
第83回日本臨床外科学会総会 学会報告
2021年11月18日~20日に第83回日本臨床外科学会総会が、東京都新宿区の現地とWEBによるハイブリット型式で開催され、隈病院からも医師が参加しました。口演発表では、ワークショップ「甲状腺乳頭癌N1症例の治療」のセッションで、治験臨床試験管理科科長の伊藤康弘医師が「甲状腺乳頭癌N1症例の予後は何によって規定されるか?」について発表しました。当院では、リンパ節転移があきらかな甲状腺乳頭癌の患者様に対して、多くのデータを根拠に治療方針を決定しています。他施設からの発表もまじえて、活発な意見交換が行われました。ビデオシンポジウム「デバイスを活用した新しい甲状腺手術」のセッションでは、外科の舛岡裕雄医師が「術中神経モニタリングによって進化した甲状腺手術」について発表しました。現在当院では術中神経モニタリング装置を使用することによって、発声機能を可能な限り温存するように努めています。発声機能に関わる神経温存の手技について活発な討論が行われました。