2023.04.03(月)学術活動
第23回 隈病院甲状腺研究会を開催しました
オンライン開催などを交えながら、毎年開催を続けている隈病院甲状腺研究会は、今年で23回目を迎え、3月4日に開催いたしました。2023年は2019年以来4年ぶりに、感染症対策に十分配慮しながら現地開催のみの形式で行い、医療従事者を中心とした多くの方にお集まりいただきました。
隈病院甲状腺研究会
司会進行:医療法人神甲会 隈病院 内科 科長 伊藤 充
1.開会の辞
医療法人神甲会 隈病院 院長 赤水 尚史
2.【企画1】甲状腺眼症
座長:神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野 教授 中村 誠 先生
演題1「甲状腺眼症に対する当院の診療体制」
演者:医療法人神甲会 隈病院 内科 山岡 博之
演題2「甲状腺眼症の基本のキ」
演者:神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野 病院講師 長井 隆行 先生
3.【企画2】進行甲状腺がん
座長:金沢医科大学医学部臨床医学頭頸部外科学講座 名誉教授 辻 裕之 先生
演題3「超音波検査による甲状腺乳頭癌リンパ節転移の診断 ~手技のコツと所見の特徴~
演者:医療法人神甲会 隈病院 臨床検査科 竹田 有香
演題4「進行甲状腺癌に対する新たな治療戦略」
演者:医療法人神甲会 隈病院 診療本部 本部長(外科) 小野田 尚佳
4.閉会の辞
医療法人神甲会 隈病院 副院長 宮 章博
冒頭の開会の辞では、当院院長の赤水より、【企画1】甲状腺眼症および【企画2】進行甲状腺がんとこの後続く2つの企画とそれにかかわる講演について、ご紹介いたしました。
企画1では、まず、当院 内科の山岡博之医師が「甲状腺眼症に対する当院の診療体制」について、また、当院で治験を行っている新薬テプロツヌマブ(Teprotumumab)をご紹介しました。続いて、神戸大学大学院 医学研究科 外科系講座眼科学分野 長井隆行先生には「甲状腺眼症の基本のキ」と題した講演を賜りました。
両講演の終了後には、甲状腺眼症の専門医による診療の必要性や、個体差による診断の難しさ、眼球突出の治療の困難さなど、様々な角度から活発な質問が飛び交いました。
最後に、座長の神戸大学大学院 医学研究科 外科系講座眼科学分野 教授 中村誠先生が総括として、甲状腺眼症が甲状腺機能異常とは必ずしも関係しないということを再認識することの重要性を強調され、企画1が締めくくられました。
続いて企画2では、当院 臨床検査科の竹田由香検査技師が「超音波検査による甲状腺乳頭癌リンパ節転移の診断~手技のコツと所見の特徴~」をテーマにお話ししました。
そして、最後の講演は、当院 診療本部長 小野田尚佳医師が「進行甲状腺癌に対する新たな治療戦略」と題し、登壇しました。
企画2の締めくくりとして、座長の金沢医科大学医学部臨床医学頭頸部外科学講座 名誉教授 辻 裕之 先生が今後さらに多岐にわたる進行甲状腺癌の治療の発展と、それに携わる専門人材の育成の重要性を強調されました。
最後に、当院副院長の宮から、関係の医療施設の皆様に日頃のご協力に対する御礼を申し上げ、今年の隈病院甲状腺研究会は盛会裏に終了いたしました。
ご参加いただきました皆様に改めまして御礼申し上げます。