2019.10.23(水)学術活動
第52回日本内分泌外科学会学術総会・第6回甲状腺副甲状腺術中神経モニタリング研究会の報告
2019年10月17~18日の2日間、東京都で第52回日本内分泌外科学会学術総会がおこなわれ、当院の全外科系医師が参加しました。当院からは副院長宮章博がビデオシンポジウム「鎖骨下静脈周囲へ進展した甲状腺癌に対する鎖骨授動術を用いた治療」、伊藤康弘医師がシンポジウム「分子標的薬剤の適応とその開始時期について」講演し、院長宮内 昭がこのセッションの座長を務めました。口演としては木原実医師が「甲状腺髄様癌における術前後の腫瘍増殖速度の検討」、舛岡裕雄医師が「甲状腺癌による反回神経浸潤症例の術後発声機能に関する検討」、藤島成医師が厳選演題 「甲状腺乳頭癌に対する当院における予防的外側区域郭清の選択と予後および予後因子 」、佐野奨医師が「反回神経再建術後患者の発声機能の長期経年変化についての検討」、金村信明医師が「術中モニタリングで把握できない予期せぬ術後反回神経麻」、佐々木崇博医師が「低リスク甲状腺微小乳頭癌の経過観察後に手術となった症例についての検討」、山本正利医師が「左非反回下喉頭神経を認めた 1 例。当施設における 2 例の下喉頭神経の走行の比較 」、川野汐織医師が「成人の甲状腺微小乳頭癌経過観察開始時に全身検索は必要か?」の発表を行い、ポスター発表としては、東山卓也医師が「気管浸潤甲状腺癌における気管形成術の工夫 気管吻合を併用した気管皮膚瘻造設」を報告しました。さらに病理診断科の廣川満良医師が日本甲状腺病理学会 JOINT セッションで「甲状腺細胞診報告様式ベセスダ第2版の改訂点、とくに境界悪性に関する考え方と対応」をそれぞれ発表しました。隈病院からの報告は合計12演題と施設別の発表数では最多でした。大変活発な討論がなされ大変盛況な学会でした。内分泌外科学会の終了後には第6回甲状腺副甲状腺術中神経モニタリング研究会が開催され、当院からも多数の参加があり、舛岡医師が一般口演の座長を務めました。