2019.09.19(木)学術活動
第112回神戸甲状腺研究会報告
2019年9月14日に第112回神戸甲状腺研究会が隈病院6階の大会議室で開催されました。当院からも多数の医師、検査技師が参加し、一般演題では、当院内科の深田修司医師がサイログロブリン遺伝子異常症の甲状腺腫に対して,甲状腺ホルモン剤の内服による甲状腺体積の縮小を試みた2症例について発表しました。内科の淡野宏輔医師は、放射性ヨウ素内用療法後に甲状腺眼症が顕在化したプランマー病の2例ついて発表しました。外科の川野汐織医師は、原発巣特定に難渋した腎癌甲状腺転移の1例について発表しました。臨床検査科の河本知恵技師は、免疫測定法を2step法から1step法へ変更した結果、非特異反応を来たした症例を提示し、非特異反応物質とこれらの二種類の測定方法における干渉のあり方とその測定値に及ぼす影響について詳しく解説しました。他に4題の一般演題がありました。また、イムス三芳総合病院内分泌・代謝センター長の貴田岡正史先生が、特別講演として、「甲状腺診療における超音波検査の果たす役割」というタイトルで講演をしました。一般演題、特別講演とも、参加者により大変活発な討論がなされ大変盛況な研究会でした。
特別講演の貴田岡先生
貴田岡先生と討論する宮内院長
発表の後で質問を受ける河本知恵技師