2021.05.01(土)学術活動
第94回日本内分泌学会学術総会学会報告
2021年4月22日〜24日に第94回日本内分泌学会学術総会が、COVID-19蔓延のため完全バーチャル形式(ライブ+オンデマンド配信)にて開催され、隈病院の医師が多数参加しました。シンポジウムとしては、内科科長の伊藤充医師が、「甲状腺分化癌術後のTSH抑制療法」および「甲状腺術後およびバセドウ病131I内用療法後のLT4補充療法」について講演を行いました。外科医長の伊藤康弘医師は、「微小癌 -active surveillance-」について講演を行いました。共催セミナーとしては、内科医長の工藤工医師が、「AIを用いた甲状腺機能異常判別システムの有用性」について講演を行いました。口演発表では、内科副科長の西原永潤医師が、「甲状腺微小癌を併存したバセドウ病患者に対する放射性ヨウ素内用療法の有無と腫瘍サイズ変化」について発表しました。内科医長の工藤工医師は、「バセドウ病と一般生化学検査の検討」について発表しました。内科医長の笠原俊彦医師は、「エクルーシス試薬における基準範囲付近のFT4-TSH相関関係の検討」について発表しました。内科の高坂和芳医師は、「破壊性甲状腺炎の診断に難渋し、治療後にリンパ腫と診断された1例」について発表しました。内科の羽田幹子医師は、「TRβ変異を認める甲状腺ホルモン不応症48家系の臨床像と超音波所見の特徴」について発表しました。内科の南方瑞穂医師は、「甲状腺全摘後TSH抑制量補充中の患者における妊娠初期のレボチロキシン増量の効果とその増加量」について発表しました。内科の貴志豪俊医師は、「甲状腺全摘後のTSH抑制の程度と骨密度の影響について」の発表をしました。ポスター発表では、内科の深田修司医師が、「疼痛を繰り返しながら甲状腺機能低下症に陥ったバセドウ病の親子例」について発表しました。内科の中村友彦医師は、「追加治療を必要としなかった悪性卵巣甲状腺腫の1例」について発表しました。学会は、多数の参加者があり、活発に内分泌疾患に関する様々な情報の交換が行われました。また、副院長の赤水尚史医師は、特別講演1「医療と AI(人工知能)のマッチング」と学会賞受賞講演(九州大学諸橋憲一郎教授)と共催セミナー「妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)と甲状腺疾患合併妊娠」の3講演の座長や、同学会の代表理事として閉会式での挨拶などを務めました。尚、学会参加登録者数は4,000名を超える盛況ぶりでした。
内科科長 伊藤充医師
外科医長 伊藤康弘医師
内科医長 工藤工医師
副院長 赤水尚史医師