2021.09.07(火)学術活動
Web開催されたヨーロッパ甲状腺学会のシンポジウムで講演
2021年9月6日に全面的にWeb開催となったヨーロッパ甲状腺学会のLess is More: A Conservative Approach to Thyroid Cancerのシンポジウムに当院院長宮内 昭が招待され、Active Surveillance of Low-risk Papillary Thyroid Microcarcinomaの講演をしました。ヨーロッパでは伝統的に再発・転移・癌による死亡のリスクに関係なく、全ての甲状腺がんに一律に甲状腺全摘が行われ、手術後は放射性ヨウ素内用療法が行われることが多かったのですが、最近になって、それはやり過ぎである、むしろ小さい手術、小さい治療の方が良いのではないかと見直されてきています。そのような流れの中で、1993年から積極的経過観察を行っている当院に講演の依頼があったのです。他にはポーランドのKrajewska先生の甲状腺片葉切除、イタリアのPapini先生のアルコール注入療法、ラジオ波などによる熱焼灼療法の講演があり、活発な質疑応答がありました。
写真:webセミナーの様子。