2022.07.07(木)その他
読売健康講座(隈病院共催)で小野田診療本部長と深田内科顧問が講演しました
読売健康講座「症状からは気が付きにくい?甲状腺の病気のはなし ー甲状腺腫瘍とバセドウ病ー」を開催しました
2022年7月2日(土)、よみうり神戸ホールにて、隈病院と大阪よみうり文化センター共催による読売健康講座を開催しました。
動悸や息切れ、極度の暑がり・寒がりなど、症状からは気が付きにくい甲状腺疾患について、今年は、代表的なもののうち甲状腺腫瘍とバセドウ病を取り上げました。
前半、甲状腺腫瘍については、診療本部長 小野田尚佳医師が講演。
甲状腺の悪性腫瘍のうち、大部分(9割以上)が進行の遅いおとなしい性格の乳頭がんや濾胞がんであることをデータを用いて説明しました。
まれに、進行が早く深刻な症状をもたらす種類のがんがあるため、首の腫れやしこりができたり、健康診断などで指摘を受けたりした時には、専門の病院を受診することがとても重要。ただ、甲状腺がんは多くの場合、治療のための気持ちを整える時間が十分にあります、と、締めくくりました。
後半は、バセドウ病について、内科顧問 深田修司医師が講演しました。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される「甲状腺機能亢進症」の一種で、自己免疫疾患のひとつです。診断基準の一部となる「頻脈・甲状腺の腫れ・眼球の突出」を筆頭に、バセドウ病で見られる症状の事例を紹介しました。
また、確立された3つの治療法(薬物療法・放射性ヨウ素内用療法・手術)を解説し、まずは薬物療法で甲状腺ホルモン量を調整しながら気長に病気と付き合っていく必要があることを丁寧に説明しました。
本講座は、約100名もの方にご来場いただき会場は満員となる大盛況の中、終了いたしました。
厳しい暑さの中、ご来場くださいました皆様に、心より感謝申し上げます。
満員の会場の中、参加者からの質問に回答する講師(左から、深田医師・小野田医師)