2022.12.13(火)学術活動
第21回国際細胞学会 学会報告
2022年11月16日から20日の5日間、アメリカ、メリーランド州のボルチモアで第21回国際細胞学会が開催されました。当院からは、病理診断科の廣川満良と鈴木彩菜が出席しました。廣川満良はショートコースの演者として「Japanese Thyroid Practice using the Bethesda System “Our strategy on FN nodules”」と題し、「濾胞性腫瘍」症例の診断的戦略について講演しました(写真1)。鈴木彩菜は「Proposal on clinical management for nodules diagnosed as atypia of undetermined significance in thyroid fine-needle aspiration cytology without molecular testing」と題し、「意義不明」症例の日本における臨床的対応を報告しました。いずれも関心度が高く、各国から多くの質問が寄せられました。また、この学会では甲状腺細胞診報告様式の国際基準である「ベセスダシステム第3版」が来年に出版されるのを記念して、その執筆に関わったメンバーの交流会が開催され、欧米と日本の違いをアピールするいい機会になりました(写真2)。
写真1 アジアにおける甲状腺細胞診ショートコースの講師。左から、廣川満良、覚道健一、Chan Kwon Jung(韓国)Jen-Fan Hang(台湾)、
写真2 ベセスダシステム第3版の「濾胞性腫瘍」を担当したメンバー。左から、 Syed Z. Ali(アメリカ)、廣川満良、Guido Fadda (イタリア)、Manon Auger(カナダ)、Paul A. VanderLaan (アメリカ), Fabiano Callegari (ブラジル)