2023.07.03(月)学術活動
第7回国際頭頸部腫瘍学会で講演と座長
2023年6月21日から25日に、ローマで開催された第7回国際頭頸部腫瘍学会に、名誉院長宮内昭が招待され、「甲状腺微小癌の積極的経過観察」のセッションで「甲状腺微小癌の積極的経過観察:隈病院における30年の経験」の講演を行いました。
この取り組みは隈病院にて30年前に世界で初めて始められたものであり、急速に多くの医師の関心を集めています。
このセッションでは、「甲状腺微小癌の取り扱い、ブラジルにおける現状」の報告と「甲状腺微小癌の積極的経過観察実施における問題点」の報告もありました。
世界中の多くの国で小さい甲状腺癌が増加していますが、甲状腺癌による死亡はほとんど変化がありません。小さい甲状腺癌をどのように取り扱うのが良いのかが問題となっており、当院から発信した「積極的経過観察」は大きな関心を集めています。
また、宮内名誉院長は、”Updates and advances in thyroid surgery”のセッションの座長も務めました。
この学会には甲状腺癌を含む頭頸部癌の診療に携わる専門家が世界中から参加しており、参加者は1200人を超えたとのことでした。
セッションの終了後に座長、講演者の記念撮影。右から2人目に宮内名誉院長。