2023.07.03(月)学術活動
World Congress on Thyroid Cancerで講演など
2023年6月15日から17日に、ロンドンで開催されたWorld Congress on Thyroid Cancerにおいて、名誉院長宮内昭が招待され、「甲状腺微小癌の積極的経過観察を適切に行うために重要である超音波所見」についてビデオ講演を行い、「反回神経損傷に対する対応」のセッションにて「頚神経ワナ反回神経吻合を含む反回神経再建術」の講演をしました。
さらに、「低リスク甲状腺がんに対する取扱い:患者中心の対応」のパネルディスカッションにも参加し、隈病院における対応をもとに種々の意見を述べました。
最近、世界的に増加している甲状腺微小癌に対して、当院では宮内の提案に基づき、1993年から世界に先駆けて積極的経過観察の取り組みを行っており、これが世界に認識され徐々に広まってきており、今回の学会での大きい反響がありました。
反回神経再建をすると声帯の動きは回復しませんが、音声は正常近くまで回復します。宮内は約40年前からこれを行っており、隈病院ではすべての外科系医師が反回神経再建を行なっていますが、世界的にはまだまだ知らない外科医も少なくありません。
この学会には、世界中から約1000名の甲状腺癌診療に携わる医師が参加しており、非常にレベルが高く、活発な学会でした。
講演する宮内名誉院長