2023.07.10(月)学術活動
第10回日本甲状腺病理学会(福島)参加報告
令和5年7月8日、第10回日本甲状腺病理学会が福島医科大学で行われました。当院からは病理診断科の廣川 満良が「ホルモン合成障害性甲状腺腫の病型別組織学的特徴に関する検討」、鈴木 彩菜が「嚢胞形成性甲状腺乳頭癌では腫瘍径よりも充実部径のほうが予後因子として重要である」、兼松 里紗が「超音波画像・肉眼・組織標本で測定した甲状腺微小乳頭癌腫瘍径の不一致性と影響因子」を発表し、活発な意見が交わされました。また、特別企画として、第2代理事長の廣川 満良が「日本甲状腺病理学会10年の軌跡」と題して、当学会の歴史と今後の方針について述べました。
なお、学会に先立ち、福島県立医科大学の放射線災害医療センター、および放射線医学県民健康管理センターを見学させていただきました。福島原発事故当時の医療現場での混乱状況やその後の甲状腺疾患への対応をくわしく伺うことができ、甲状腺疾患に携わる者として貴重な体験をさせていていただいた学会でありました。