2024.02.06(火)学術活動

第15回神戸甲状腺診断セミナーを4年ぶりに開催

2月3日(土)・4日(日)に、隈病院主催の第15回神戸甲状腺診断セミナーを2020年以来4年ぶりに開催しました。

1日目の講演会では『甲状腺診療における新展開・新分類・新報告様式』をテーマに、隈病院の医師7名と細胞検査士2名、そして、がん研有明病院の千葉知宏先生による計10演題の講演が行われました。
2日目の顕微鏡実習では、当院で経験した52例の組織・細胞診標本をご堪能いただきました。

本セミナーは4年ぶりの開催でしたが、全国の病理医、細胞検査士、臨床検査技師、内科医、外科医、耳鼻科医の方（1日目：313名、2日目：189名）にご参加いただき、活発なディスカッションが行われました。
2日間という短い時間ではありましたが、多くの参加者から“大変勉強になった”、“来年もまた参加したい”とのお声をいただき、盛会裏に終えることができました。

◆講演
テーマ「甲状腺診療における新展開・新分類・新報告様式」

日時：2024 年2 月3 日( 土)
場所：神戸市産業振興センター

1. 欧米における甲状腺診療の現状　赤水尚史（隈病院 院長）
2. 取扱い規約第9版の主な変更点・臨床編　伊藤康弘（隈病院 外科）
3. 甲状腺癌のコンパニオン診断　小野田尚佳（隈病院 外科）
4. 甲状腺腫瘍に対する内視鏡手術　舛岡裕雄（隈病院 外科）
5. 微小癌積極的経過観察に際しての超音波検査　山岡博之（隈病院 内科）
6. 遺伝性多結節性甲状腺腫の特徴　西原永潤（隈病院 内科）
7. ベセスダシステム第3版の主な変更点　鈴木彩菜（隈病院 病理診断科）
8. 細胞診報告様式別ROMと臨床的対応　樋口観世子（隈病院 病理診断科）
9. 取扱い規約第9版の主な変更点・病理編　廣川満良（隈病院 病理診断科）
10. 甲状腺腫瘍とゲノム異常　千葉知宏（がん研有明病院 細胞診断部）


◆顕微鏡実習

日時：2024年2月4日 (日)
場所：神戸大学医学部 病理組織第2実習室

写真1　がん研有明病院　千葉知宏先生の講演

写真2　顕微鏡実習の様子