2020.03.12(木)学術活動
アジア内分泌外科学会の報告
3月5日〜7日にオーストラリア、メルボルンにて第17回アジア内分泌外科学会が開催されました。オーストラリアでは広範囲の山火事があり、また最近の新型コロナウイルス感染症の流行の問題もありましたが、予定どおり開催されました。残念ながら中国、韓国、シンガポールからは参加予定者が全員キャンセルとなり、日本からも参加できたのは予定のほぼ1/3でした。しかし、Congress President(会長)のJulie Miller先生の尽力により、アメリカ、カナダ、スペインからも多数の招待講演があり、参加者数は約300人で学会としては非常に活発でありかつ学術的にレベルが高い学会になりました。当院からは院長宮内がKeynote Lectureとして反回神経再建について講演し、治験臨床試験管理科長 伊藤が微小癌の積極的経過観察など2つの講演、外科副科長 舛岡が下咽頭梨状窩瘻の治療など2つの講演、病理の林と外科の川野がポスター発表をいたしました。宮内はアジア内分泌外科学会のChairman(理事長に相当)を2期8年間務め、今回の学会でマレーシアのHisham先生にChairmanを引き継ぎました。また、次のCongress Presidentは東京女子医科大学内分泌外科の岡本先生に決まり、次回の学会は2022年に東京で開催されることになりました。Hisham先生も岡本先生もコロナウイルス感染症などのために出席できなかったので、Secretary Treasurer Imi Sairi先生(マレーシア)と日本医科大学内分泌外科杉谷先生がそれそれの代理としてメダルと学会のシンボルフラッグを引き継ぎました。
左より、次期会長岡本先生の代理として学会シンボルフラッグと会長メダルを引き継いだ杉谷先生、次期Chairman Hisham先生の代理としてChairman medalを引き継いだImi Sairi先生、今回会長のMiller先生、Chairmanの任期を終えた宮内。
多数の特別講演者、招待講演者。メルボルンを流れるYarra Riverの北岸にて、多数の高層ビルを背景に。