橋本病の食事療法 (はしもとびょうのしょくじりょうほう)
カロリー制限は必要か?
橋本病で甲状腺ホルモンが低下している状態では、基礎代謝が下がり、太りやすくなります。そのため、カロリー制限が必要と考える人もいるかもしれませんが、体重が増えるほどの低下症の場合には甲状腺ホルモンを内服します。その結果、甲状腺機能は正常となりますので、最終的に体重が増える原因にはなりません。そのため、橋本病があるからと言ってカロリー制限が必要になることはありません。
もっとも、体重が気になる方はカロリー制限をしてもらっても構いません。
ヨウ素制限が必要か?
ヨウ素が甲状腺ホルモンの材料です。そのため、欠乏状態でも過剰状態でも甲状腺の働きに影響があります。これは橋本病でない人にも当てはまりますが、橋本病の人のほうがそうでない人に比べて影響されやすいので、特に気をつける必要があります。ただ、甲状腺が大きくなく、甲状腺機能も正常の場合には、現在の食事で特に影響が出ていないということですので、気にする必要はないでしょう。また、甲状腺ホルモンを内服している場合も、内服したホルモンにはヨウ素量が影響しないので、あまり気にする必要はないでしょう。
厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準」では、ヨウ素の推奨量が1日0.13mgとされ、上限量は3㎎とされています。実際に、日本では、海藻や魚介類を多く摂取する食習慣があるため、1日約1~3mgぐらい摂取しています。そのため、欠乏になる可能性は低いですが、おやつ代わりに食べるとか、健康によいと聞いたから海藻類を積極的に食べるなどの食生活はヨウ素過剰の原因となります。甲状腺の病気がある人は、ない人に比べて、ヨウ素の過剰による影響を受けやすいので、積極的には取らないようにするぐらいがよいでしょう。
詳しい内容は、下記のコンテンツをご参照ください。
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