橋本病と食事・運動によるダイエット (はしもとびょうとしょくじ・うんどうによるだいえっと)
橋本病になると太る?
橋本病の一部の方では、甲状腺機能が低下します。未治療の甲状腺機能低下症では基礎代謝が低いために肥満を来しやすくなることが考えられます。その場合は、甲状腺機能低下症に対して甲状腺ホルモン製剤を補充した直後に、基礎代謝が変化して体重が変動することがあります。一方、橋本病によって甲状腺自己抗体は陽性であるものの甲状腺機能正常で甲状腺ホルモン製剤の補充が不要である人や、甲状腺機能低下症に対して補充を行い甲状腺機能が長年安定している人では、特段ダイエットの効果が乏しくなることはありません。
甲状腺疾患を有する人は疾患を治療する過程で、基礎代謝が変化して体重の増減が起きることがありますので、ご自身の適正体重を把握し、肥満や低体重とならないように適切な食事と運動を心がけましょう。肥満度は BMI という指標で評価しますが、「BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」の計算式で求めます。BMI25 以上が肥満と定義されており、BMI22 が適正体重で、肥満や低体重を原因とする各種病気になりにくい数値とされています。
関連記事