2021.04.10

甲状腺疾患セルフチェックリスト (こうじょうせんしっかんせるふちぇっくりすと)

  • バセドウ病
  • 橋本病
  • 甲状腺の病気
  • 甲状腺ホルモン
  • 甲状腺腫瘍

あなたのその症状、もしかして甲状腺の病気かも?!

甲状腺の病気になっていても、それに気づかず、診断を受けていない方が数多くいると考えられています。

甲状腺の病気の症状は、ちょっとした体調不良でもよくあるような症状なので「なんだか身体の調子が悪いけれど疲れているからかな」と思われがちで、その症状が病気からおこっているものだと気づかないのです。甲状腺の病気の症状は多様であったり、症状が出なかったりもします。また、更年期障害、心臓病、脂質異常症、糖尿病、精神疾患など、甲状腺疾患とは別の病気と間違えられていたり、加齢のせいと思われたりすることもしばしばあります。だるくて動きがにぶくなるといった症状が出た場合、時には周りから怠けていると誤解されてしまうこともあったりします。甲状腺の病気にかかっているのに放置したままでいると、病状が進んでしまい、生活の質が低下するおそれがあります。

甲状腺ホルモンが多いときに出やすい症状と、甲状腺ホルモンが不足したときに出やすい症状について、ご自身でチェックしてみましょう。以下の症状は一般的なもので、すべての症状が出るわけではありません。

あてはまる項目はありませんか? 少しでも気になる不調があれば、お近くの医療機関を受診して、甲状腺の検査を受けてみることをおすすめします。正しい診断による適切な治療を受ければ、体調がよかったときと同じように生活することができます。まずは、きちんと診断を受けることが大変重要なのです。

甲状腺ホルモンが多いときに出やすい症状

甲状腺ホルモンが出すぎると、脈が速くなり、体温も上昇し、汗をかくようになります。
 
  • 首の腫れやしこり
  • 暑がりになる
  • 体温が上がる(微熱)
  • 汗が多く出る
  • よく食べているのにやせる
  • 脈が速くなる
  • 動悸がする
  • 息切れがする
  • 手や指先がふるえる
  • 動作が活発になる
  • 落ち着きがなくなる
  • イライラする
  • 疲れやすくなる
  • 不眠になる
  • 下痢、軟便となり回数がふえる
  • 皮膚が湿潤
  • 月経不順
  • 眼球が出てくる
 

甲状腺ホルモンが不足したときに出やすい症状

甲状腺ホルモンが不足すると、脈が遅くなり、体温は低下し、活気がなくなってしまいます。
 
  • 寒がり、冷え性になる
  • 運動しても汗をかかない
  • 食事量は増えていないのに体重が増える
  • 脈拍が少なくなる
  • むくみが生じる
  • だるい
  • 疲労感
  • 動作がにぶくなる
  • 筋力が低下する
  • 気力がなくなる
  • 集中力の低下
  • 眠気を感じる
  • 便秘がちになる
  • 皮膚が乾燥する
  • 嗄声(声がかれる)
  • 体毛の脱毛
  • 月経異常