バセドウ病・橋本病の合併症について (ばせどうびょう・はしもとびょうのがっぺいしょうについて)
バセドウ病の合併症
心房細動
不整脈の1つです。症状としては脈のリズムが不規則になり、脈が速くなります。心不全
心房細動などが原因となり、心不全を起こしてしまうことがあります。特に高齢者で生じやすいため注意が必要です。バセドウ病眼症
バセドウ病では眼が前に突き出て大きくなる眼球突出(がんきゅうとっしゅつ)や眼球運動障害による複視を起こすことがあります。バセドウ病眼症は、喫煙が悪化のリスクになります。骨粗しょう症
甲状腺機能亢進症になると、骨が脆くなる骨粗しょう症となり、骨折の危険が生じてきます。女性は閉経後、骨粗しょう症を起こしやすくなりますが、バセドウ病による甲状腺機能亢進症になるとさらに骨の状態が悪くなります。周期性四肢麻痺
過食(特に炭水化物)のあとしばらくしてから手足に力が入りにくくなることを繰り返すことが特徴です。まれな合併症ではありますが、東洋人の男性で比較的多くみられます。甲状腺クリーゼ
バセドウ病などの甲状腺機能亢進症に対して治療が行われていない場合や、甲状腺機能のコントロールがよくない時に、感染症や外傷などを契機に起こります。具体的な症状としては発熱・けいれん・意識障害・心不全などがあり、大変危険な状態です。
膠原病に合併する可能性
もちろん、バセドウ病患者は膠原病を含めたあらゆる疾患を合併する可能性があります。また、バセドウ病は膠原病と同様、自己免疫疾患であります。しかし、バセドウ病患者が膠原病を合併しやすいというコンセンサスはなく、「バセドウ病に膠原病が合併しやすい」という認識は、不適切です。関連記事
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