甲状腺クリーゼ 妊娠中の症状について (こうじょうせんくりーぜ にんしんちゅうのしょうじょうについて)
分娩時には静脈還流増加による心負荷が増大しますが、そのため甲状腺中毒症による心不全悪化を来すことがあります。
また、妊婦では子癇前症や子癇に関連した症状(頭痛、腹痛、けいれん、浮腫、肺水腫、高血圧など)を呈することがあるので、甲状腺クリーゼの症状との鑑別が必要になったりします。
なお、妊娠早期では胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)によって甲状腺中毒症を来たすことがあり、バセドウ病との鑑別が必要になることがあります。
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