甲状腺腫瘍 大きさのものさし (こうじょうせんしゅよう おおきさのものさし)
甲状腺腫瘍 大きさのものさし
甲状腺腫瘍の大きさによって、リスクを推定し、手術適応や手術方法を決めることがあります。良性腫瘍では、4cmを超える充実性腫瘍の場合、細胞診で良性悪性の鑑別が困難な濾胞性腫瘍では3cmを超える場合、一般的に手術がすすめられます。
悪性腫瘍で最も多い甲状腺乳頭がんでは、1cm以下の低リスクの場合、当院の一連の検討から経過観察が一般的にすすめられるようになりました。
一方、頸部にリンパ節転移などがない場合には、2cmまでは甲状腺片葉切除術、2cmを超える場合は甲状腺全摘術が選択されることが多いです。
2cmを超えて頸部リンパ節転移を有する症例、あるいは4cmを超えるような症例は再発しやすく慎重に術式を検討する必要があります。
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