プランマー病 (ぷらんまーびょう)
病気の特徴
甲状腺腫瘍が甲状腺ホルモンを過剰に分泌している病気です。一般に甲状腺腫瘍は、甲状腺ホルモンを分泌しないので、分泌しているものはプランマー病と区別しています。甲状腺機能亢進状態になり、バセドウ病に似た症状がみられることがあります。甲状腺に腫瘍・しこりができる→その腫瘍・しこりが甲状腺ホルモンを過剰に分泌する→脳下垂体で甲状腺刺激ホルモン(TSH)分泌が抑制される→甲状腺の正常組織が機能しなくなる
なお、このプランマー病と、ほぼ同じ意味で以下のような別名がありますので、参考のためにご紹介しておきます。
・別名1:自律機能性甲状腺結節 Autonomously functioning thyroid nodule(AFTN)
・別名2:過機能性甲状腺結節(単発) Hyperfunctioning thyroid nodule
・別名3:中毒性多結節性甲状腺腫(多発) Toxic multinodular goiter(TMNG)
診断
診断には、放射性ヨウ素によるシンチグラフィーを用います。シンチグラフィーとは放射性物質が集まる場所を調べる画像検査です。これによって、腫瘍の部分にヨウ素が強く集まり、甲状腺の正常部分にヨウ素が入らない、などの所見があれば、プランマー病と診断されます。ほとんどが良性腫瘍で、甲状腺がんは極めてまれです。治療
1.手術による摘出術2.放射性ヨウ素内用療法(アイソトープ療法)
多くは治療により甲状腺機能は正常となりますが、どちらも治療後にも甲状腺ホルモン剤の投与が必要になることがまれにあります。
アイソトープ療法について詳しい内容は、下記のコンテンツをご参照ください。