悪性腫瘍に対する手術 (あくせいしゅようにたいするしゅじゅつ)
悪性腫瘍に対する手術の適応
悪性腫瘍に対しては、手術を行って切除することが基本となります。しかし、微小がんの項目で述べているように、小さな乳頭がんに対しては経過を見ることもあります。詳しい内容は、下記のコンテンツをご参照ください。
悪性腫瘍に行う手術
術前に悪性の確定診断がついているか、疑いの強いものについては、甲状腺の切除に加えて、リンパ節の切除もあわせて行います。甲状腺、リンパ節の切除範囲は、腫瘍範囲、予想されるリンパ節転移の範囲によって決定されます。リンパ節とは、リンパ液を運んでいるリンパ管の関所のようなところで、甲状腺乳頭がんではそのリンパ節に転移する確率が高いとされています。甲状腺の手術時には、腫瘍の大きさなどからどこまでリンパ節を切除するかを考慮します。大きく分けると甲状腺に近い部分のリンパ節(中央領域)だけを取る手術と頸部の血管にそった部分のリンパ節(外側領域)まで切除する手術に分けられます。
術後回復の経過・外来での経過
手術後も経過観察は必要ですので、外来への通院が必要です。悪性の腫瘍で手術をなさった方は、たとえ甲状腺を全部摘出し、リンパ節の郭清を行ったとしても、悪性の細胞の遺残がないとは言い切れないので定期的な検査が必要です。
再発を抑制するためにTSH抑制療法を行うこともあります。
もし、再発が発見された時には、それを切除することが治療の基本となります。
詳しい内容は、下記のコンテンツをご参照ください。