ダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機(Doubling Time, Doubling Rate & Progression Calculator)
ダブリングタイムは有用ですが、2つの弱点があります。第一に、複数の患者の中の一部で腫瘍が縮小するとそのダブリングタイム(DT)は負の値となり、正の値と連続性がなくなります。第二に、DTの値の大小は、腫瘍の増殖の速さと逆になります。1/DTを計算するとこれらの欠点が解消します。我々はこの値をダブリングレイト(Doubling Rate, DR)と呼ぶことを提唱しました。2019年1月28日、この修正を加えたダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機 (Doubling Time, Doubling Rate & Progression Calculator)(以下、本ファイル)を公開いたします。これは、隈病院が作成し、Microsoft Excelがインストールされているパソコン向けに公開しているエクセルファイルです。
ダブリングタイム・ダブリングレイト・腫瘍進行予測計算機は、こちらのリンクをクリックしてダウンロードしてください。 【Download】日本語ver. 【Download】English ver.
本ファイルは次のような場合にご利用ください。
●1.検査値のDT, DR計算
血清腫瘍マーカー値の経時的変動から腫瘍マーカー・ダブリングタイム(DT)とダブリングレイト(DR)を計算する
●2.体積のDT, DR計算
腫瘍の大きさの経時的変化から腫瘍体積・DTとDRを計算する
●3.腫瘍進行の時間の予測
DTあるいはDRを用いて、大きさAの腫瘍が、大きさBに増殖するのに要する時間Cを計算する
●4.未来の腫瘍進行の予測
DTあるいはDRを用いて、大きさDの腫瘍が、E時間後に増殖する大きさFを計算する